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2025/06/25 12:51 |
国立新美術館 「ミュシャ展」
国立新美術館で行われている「ミュシャ展」に行ってきました。


ミュシャと言えばアール・ヌーヴォー調の魅惑的な女性を描くポスター画家、といったイメージでしたが、今回の展示ではそんなイメージを覆す「スラブ叙事詩」という巨大な作品群がメイン。

さっぱり知識がなかったので、SNS上でミュシャ展を見に行く前に読むべし、と絶賛されていた芸術新潮 2017年 3 月号 を読み、予習。なるほどこれは絶賛されるわけだと納得。
そもそもスラブ民族とは?から説明してくれるのでありがたかったです。

(画像クリックでアマゾンに飛びます)

さらにNHKで放映されていた「華麗なるミュシャ 祖国への旅路 ~パリ・プラハ二都物語~」を視聴。(ナビゲーター役の多部さんが可愛くて最高。内容は芸術新潮の方が濃かったものの、パリからプラハまでの街並みなども楽しめました。)

そしていよいよミュシャ展に入場。

まず最初に目に飛び込んでくる作品は「原故郷のスラブ民族」
他民族の襲撃から身を隠し、ぽっかりあいた空洞の様な眼でこちらをみる人物が印象的な作品。
その後のスラブ民族の苦難を表しているような作品です。

「スラブ叙事詩」はミュシャが晩年までの16年を奉げて描いた作品であり、スラブ民族の歴史をテーマにした壮大な連作。正直ミュシャの作品だと言われても、「あの」麗しの女性像を描いたミュシャが描いたとはわからない、それくらいまったくイメージの違う作品群でした。

今回の展覧会、撮影可能エリアもありました。

18枚目 スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い

ナチス式の敬礼を思わせるポーズや、右下に鍵十字を思わせるようなモチーフが描かれている等の理由で、ミュシャの生前、唯一公開されなかったという作品だそうです。
ミュシャ本人がゲシュタポに逮捕され、その釈放から半年もたたずに亡くなったことを考えると、全くの誤解であり、なんともやりきれない話です。
ちなみに右下のモチーフ、まったく鍵十字に見えませんでした。


20枚目 スラヴ民族の賛歌

一目見てこれが「スラブ叙事詩」最後を飾る作品だとわかる作品。
画面から喜びが伝わってくるような圧倒的な大団円感。
この作品が描かれた1926年は、チェコスロバキア共和国が独立した1918年から8年経ったころ。
タイトルが「スラブ民族の賛歌」なのに真ん中右にアメリカをはじめとする第一次世界大戦時の連合国の国旗が描かれていることに驚きました。チェコと同陣営だったとはいえ、スラブ民族以外の国も含めるんだ、と。



「スラブ叙事詩」のあとは、
1、ミュシャとアール・ヌーヴォー
2、世紀末の祝祭
3、独立のための戦い
4、習作と出版物
といった構成でミュシャの作品が展示してありました。
もちろん代表作ともいえるサラ・ベルナールを描いたポスターなども。
やっぱりミュシャといばこれだよね!といった安心感がありました。やっぱり私はミュシャの描く華やかで明るい、美しい女性像が好きだなーと。


ミュシャ展は2017年6月5日(月)まで。
券売所は平日でも混雑しているようなので、コンビニで発券してから行くのがおすすめです。

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2017/03/23 20:21 | Comments(0) | 博物館、史跡

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