忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2025/06/25 09:47 |
映画「海難1890」
試写会が当たったので映画「海難1890」見てきました。

ストーリーは上の予告編を見てもらうとわかる通り、
1890年のエルトゥールル号海難事件と、1985年のイラン・イラク戦争での
トルコ航空による邦人救出という2つの史実に基づいて描かれています。
できればたくさんの人に見てほしい、そんな映画でした。

以下ネタバレ
前半のエルトゥールル号海難事件については、
オスマン帝国軍人のムスタファにスポットが当てられ、
後半のテヘラン邦人救出劇では日本人学校教師の春海を中心に描かれます。

イスタンブルを出発してから日本に着くまでの航海が丁寧に描かれていたため、
沈む船だとわかっていても、乗組員一人一人に愛着を持ってしまってどうか沈まないでほしいと思わずにはいられなかったです。
海難事件の記録だけ見れば、69名の生存者、そして587名の死者および行方不明者ですが、 そのひとりひとりが故郷に待つ家族がいる生きた人間であるということが胸に迫ってきました。

そして後半、300名近くの日本人が戦地に取り残されながら、
法律により自衛隊の救援機は派遣できず、JALは救援機の派遣を拒否。
まるで300名の日本人を国が見捨てたようで、見ていてとても辛かったです。
しかしそんな中、日本のイラン駐在大使が、トルコの駐在大使に助けを求めると、
なんと救援機を飛ばしてくれるといいます。
空港には、まだ助けを求めるトルコ人がたくさんいました。
当然トルコの救援機は自国民である彼らを乗せるから、日本人が乗る余地はないはずですが、おとぎ話の様な事が現実に起きました。 なんと日本人を救援機に乗せてくれ、彼らは陸路で脱出するというのです。
同じことが日本にできるかと問われると、とてもできることではないと思います。
けれど、それが30年前に実際に起こったことでした。

実はこの映画のメッセージはとてもシンプルで、 「目の前に困っている人がいたら助ける」というものだと思います。 けれど、それは普段なら簡単なことでも、例えば自分がひもじい時に相手に自分のご飯をあげることだとか、自分の命も脅かされている時に相手の命を優先するということは難しいと思います。
けれど、串本町の人も、空港のトルコ人もそれをやってのけました。


日本とトルコの友好125周年を記念した映画ですが、日本トルコに限らず、人間の持つ他者への優しさにあふれた、そんな映画でした。

とりあえずハンカチが必須です。上映中ずっと、あちこちから鼻をすする音が聞こえました。
もちろん私も。それとトルコの俳優さんすっごく男前でした。
PR

2015/12/03 22:34 | Comments(0) | 映画

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<第95回クリスマスステップコンサート | HOME | 養老渓谷、ドイツ村>>
忍者ブログ[PR]