徒然雑記

東京都美術館で行われていた「没後50年　藤田嗣治展」に行ってきました。


「史上最大級の大回顧展」と謳われているだけあって、年代順にたくさんの作品を追っていくことができ、とても見所が満載でした。

関連番組も放送されていたのでそちらも視聴。
NHK総合テレビ　特集「よみがえる藤田嗣治～天才画家の素顔～」

ナビゲーターは戸田恵梨香さんでした。

展示会だけではなぜ藤田が世間から戦争責任を追及され日本から追い出されたのかよくわかりませんでした。
なぜなら横山大観などのビッグネームも藤田に劣らず戦争画を描いていた覚えがあるからです。

さらに展示会ではなぜキリスト教徒になったのかよくわかりませんでしたが、番組をみてなんとなくキリストと自分を重ねるところがあったのかな、という気持ちになりました。

「画家の戦争責任は、先生がその罪をひとりで負って下さい」 なんて仲間から言われるとは。まるで人類の罪をすべて背負って十字架に架けられたというキリストと似ている気がしました。
藤田が最後に作ったり描いたりした作品たちは、心からの信仰によって作られたものなんだと感じました。

「絵描きは絵だけ書いてください仲間喧嘩をしないでください」

これが藤田の日本の画家達への最後の言葉とは、なんとも悲しい。


総じて素晴らしい展示会でしたが、NHKの番組のおかげで更に深く知れたと思います。
ちなみに再放送予定
2018年11月4日(日) 午前1時 ～ 午前1時49分(土曜深夜)
【NHK総合テレビ（関西地域）】