サントリーホールブルーローズで行われた
ジョン・ベイレス ピアノリサイタルに行ってきました。
プログラム
第一部
第二部
ジョン・ベイレスさんは銀盤の魔術師と異名をとるピアニスト兼作曲家。
今回ゲストとして招待されたフィギュアスケーター宮原知子さんとは下記の様なご縁
テレ朝POST 宮原知子、感動の対面!世界的作曲家が涙した理由
(クリックで記事に飛びます)
映像はこちら→宮原知子五輪が繋いだ絆(クリックでYouTubeに飛びます)
ジョン・ベイレスさんは2007年に脳梗塞で倒れ、後遺症として右半身に麻痺が残りました。
その後懸命なリハビリを経て、様々な作品を左手のためにアレンジ・演奏して左手のピアニストとしてカムバックを果たされたそうです。
そして昨年の平昌オリンピックでフィギュアスケートを見ていたら偶然宮原さんが自分の昔の演奏している音源を使っていることに気付き、そこから宮原さんにコンタクトを図り、まずは2018年7月にトロントで対面が実現し、今回のコンサートのご縁へと続いたそうです。
日本でのコンサートはなんと11年ぶりだそうです。
正直左手だけのピアノというのはひょっとしたら音が偏ったり何か物足りない気持ちにさせられたりするかもしれない、などと失礼なことを考えながらリサイタルに行きました。
ところが実際に聞いていると物足りないなんてことは一切なく、むしろ片手だけでどうしてこんなに幅広く重層的な音が出せるのかとても不思議でした。
ピアニストが右手が動かないとなったときの絶望感がどれほどのものか、私には想像もつきません。ましてや一般人ですら右半身麻痺となったらそこからのリハビリを考えただけでも気が遠くなりそうです。ところがベイレスさんはこれほどまでの音色を響かせれるように、リハビリだけではなくどれほどの鍛錬を重ねたのだろうかととても心を打たれる演奏でした。
CDをぜひとも買って帰りたいと思いましたが、残念ながら会場では販売していませんでした。
そしてトークコーナーではベイレスさんと宮原さん、さらに進行役として中道リサさん。
中道さんはピアニストであり、ベイレスさんの友人でもあり、ベイレスさんが宮原さんに会いたい!と最初にコンタクトを取った相手でもあるそうです。
ベイレスさんは初めて宮原さんをTVで見たときの印象など、宮原さんには今日のベイレスさんの演奏の感想、などなんと二人とも全部英語で。それを中道さんが観客のために日本語訳に。
さらに以前二人が初めてトロントで対面した際に披露されたジョン・ベイレス版「サクラサクラ」を演奏し、宮原さんは競技会で使ってみたいとのこと。
ところで初めて宮原さんを生で拝見したのですが、白のドレスがとても似合っていてなにか発光しているかのような美しさでした。
第二部ではラヴェル マ・メール・ロワをトーク進行された中道リサさんとベイレスさんの連弾。
ガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルーはそこに山崎亮汰さんを加えて3人で。
山崎さんとベイレスさんは対面の様な位置だったのですが、にこやかに見守るように山崎さんを見るベイレスさんのまなざしがとても印象に残りました。
パンフレットで山崎さんの生まれ年を1988年と見間違えていたので、実際の山崎さんがとてもお若く見えて驚きました。実際は1998年生まれということで若く見えて当たり前でした・・・。
宮原さんも1998年生まれだそうです。
そしてアンコールはプッチーニ 歌劇『蝶々夫人』より
アンコール曲が発表されたとき会場一気に盛り上がり、さらに演奏中すすり泣きの声が漏れ聞こえてきました。
私も出来れば蝶々夫人聴きたいな~と思っていたので、プログラムに乗っていなくて残念でしたがまさかのアンコールで聞けてとても嬉しかったです。
一緒に行った友人は、なんだかとってもみんなシャイだったねーと言っていましたが、なるほどベイレスさんも宮原さんも山崎さんも、とてもシャイ?というかお互いに気遣い合う謙虚な振る舞いでした。そこを中道さんが明るくまとめる感じでとても優しさに満ちた空間でした。
特にベイレスさんは一曲終わるたび、退場するたびに、ににこやかな眼差しで客席を見回すので、私たち観客一人一人とこの空間を共有しようとしてくれているというのが伝わってきました。
ところで宮原さん、平昌オリンピックでは蝶々夫人を演じていましたが、まさに武士の娘と言われても「ですよね」という感じです。凛とした雰囲気って小説とかによく出てきますが、宮原さんを知って初めて「これかー!」となりました。
「カワイイは作れる」って一時期耳にしましたが、宮原さんの放つ凛とした空気感は本当に唯一無二だと思います。
ジョン・ベイレス ピアノリサイタルに行ってきました。
プログラム
第一部
ガーシュウィン メドレー(編曲J.ベイレス)
I Got Rhythm, Someone to Watch Over Me, Strike up the Band
L.バーンスタイン(編曲J.ベイレス)
Somewhere
J.ベイレス編曲
Moon River/ラフマニノフピアノコンチェルト2番
バッハ・ミーツ・ザ・ビートルズから
Imagine,Yesterday,Penny Lane
J.ウィリアムズ/ラフマニノフ(編曲J.ベイレス)
シンドラーのリストテーマ曲/ラフマニノフ前奏曲櫻ハ短調
プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」から(編曲J.ベイレス)
Nessun Dorma
ジョン・ベイレス&宮原知子 スペシャルライブトーク
ジョン・ベイレス&宮原知子 スペシャルライブトーク
第二部
ラヴェル マ・メール・ロワ
1.眠りの森の美女のパヴァーヌ
2.親指小僧
3.パゴダの女王レドロネット
4.美女と野獣の対話
5.妖精の園
リサ・ナカミチ
ジョン・ベイレス
ガーシュウィン ラプソディー・イン・ブルー
山崎亮汰
リサ・ナカミチ
ジョン・ベイレス
ジョン・ベイレスさんは銀盤の魔術師と異名をとるピアニスト兼作曲家。
今回ゲストとして招待されたフィギュアスケーター宮原知子さんとは下記の様なご縁
テレ朝POST 宮原知子、感動の対面!世界的作曲家が涙した理由
(クリックで記事に飛びます)
映像はこちら→宮原知子五輪が繋いだ絆(クリックでYouTubeに飛びます)
ジョン・ベイレスさんは2007年に脳梗塞で倒れ、後遺症として右半身に麻痺が残りました。
その後懸命なリハビリを経て、様々な作品を左手のためにアレンジ・演奏して左手のピアニストとしてカムバックを果たされたそうです。
そして昨年の平昌オリンピックでフィギュアスケートを見ていたら偶然宮原さんが自分の昔の演奏している音源を使っていることに気付き、そこから宮原さんにコンタクトを図り、まずは2018年7月にトロントで対面が実現し、今回のコンサートのご縁へと続いたそうです。
日本でのコンサートはなんと11年ぶりだそうです。
正直左手だけのピアノというのはひょっとしたら音が偏ったり何か物足りない気持ちにさせられたりするかもしれない、などと失礼なことを考えながらリサイタルに行きました。
ところが実際に聞いていると物足りないなんてことは一切なく、むしろ片手だけでどうしてこんなに幅広く重層的な音が出せるのかとても不思議でした。
ピアニストが右手が動かないとなったときの絶望感がどれほどのものか、私には想像もつきません。ましてや一般人ですら右半身麻痺となったらそこからのリハビリを考えただけでも気が遠くなりそうです。ところがベイレスさんはこれほどまでの音色を響かせれるように、リハビリだけではなくどれほどの鍛錬を重ねたのだろうかととても心を打たれる演奏でした。
CDをぜひとも買って帰りたいと思いましたが、残念ながら会場では販売していませんでした。
そしてトークコーナーではベイレスさんと宮原さん、さらに進行役として中道リサさん。
中道さんはピアニストであり、ベイレスさんの友人でもあり、ベイレスさんが宮原さんに会いたい!と最初にコンタクトを取った相手でもあるそうです。
ベイレスさんは初めて宮原さんをTVで見たときの印象など、宮原さんには今日のベイレスさんの演奏の感想、などなんと二人とも全部英語で。それを中道さんが観客のために日本語訳に。
さらに以前二人が初めてトロントで対面した際に披露されたジョン・ベイレス版「サクラサクラ」を演奏し、宮原さんは競技会で使ってみたいとのこと。
ところで初めて宮原さんを生で拝見したのですが、白のドレスがとても似合っていてなにか発光しているかのような美しさでした。
第二部ではラヴェル マ・メール・ロワをトーク進行された中道リサさんとベイレスさんの連弾。
ガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルーはそこに山崎亮汰さんを加えて3人で。
山崎さんとベイレスさんは対面の様な位置だったのですが、にこやかに見守るように山崎さんを見るベイレスさんのまなざしがとても印象に残りました。
パンフレットで山崎さんの生まれ年を1988年と見間違えていたので、実際の山崎さんがとてもお若く見えて驚きました。実際は1998年生まれということで若く見えて当たり前でした・・・。
宮原さんも1998年生まれだそうです。
そしてアンコールはプッチーニ 歌劇『蝶々夫人』より
アンコール曲が発表されたとき会場一気に盛り上がり、さらに演奏中すすり泣きの声が漏れ聞こえてきました。
私も出来れば蝶々夫人聴きたいな~と思っていたので、プログラムに乗っていなくて残念でしたがまさかのアンコールで聞けてとても嬉しかったです。
一緒に行った友人は、なんだかとってもみんなシャイだったねーと言っていましたが、なるほどベイレスさんも宮原さんも山崎さんも、とてもシャイ?というかお互いに気遣い合う謙虚な振る舞いでした。そこを中道さんが明るくまとめる感じでとても優しさに満ちた空間でした。
特にベイレスさんは一曲終わるたび、退場するたびに、ににこやかな眼差しで客席を見回すので、私たち観客一人一人とこの空間を共有しようとしてくれているというのが伝わってきました。
ところで宮原さん、平昌オリンピックでは蝶々夫人を演じていましたが、まさに武士の娘と言われても「ですよね」という感じです。凛とした雰囲気って小説とかによく出てきますが、宮原さんを知って初めて「これかー!」となりました。
「カワイイは作れる」って一時期耳にしましたが、宮原さんの放つ凛とした空気感は本当に唯一無二だと思います。
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